【eBay返品対応】リターンリクエストの対応をバイヤー・セラー向けに徹底解説

- eBayで返品を求められたらどうすれば?
- 不良品が届いたんだけど…
- リターンリクエストの返品の方法は…?
eBayで取引を重ねていると、取引数に応じて返品を求められるケースも増えるでしょう。それものはず、物販事業においてキャンセル・返品は日常茶飯事。
せっかく販売できた商品が返品要求されてしまいました…



せっかく販売できた商品で利益が入らず、工数だけに無駄にかかり、落胆する気持ちも分かります。
ただ、反対に自分がeBayで購入した商品が不良品だった場合、返品要求はするはず。返品要求にスマートに対処するのも、一流セラーになるための必須科目です!
そこで本記事は返品要求されたセラー、返品要求をしたいバイヤー目線から、両者に向けてリターンリクエストについて解説しています。
この記事を読めば、ebayの返品(リターンリクエスト)について理解が深まるはず。
それでは見ていきましょう。
eBayの返品(リターンリクエスト)とは?


リターンリクエストとは、バイヤーが安心して商品を購入することができるよう保証する、eBayの返品システムのこと。
つまり「商品を購入したけど、何らかの理由で返品したい」と、バイヤーがセラーに伝えるためにあり、商品が到着してから60日間有効なシステムになります。
返品やキャンセルへの対応として注意したいのが、アカウントに低評価をされてしまうこと。低評価が多いセラーから商品を買うのは不安な気持ちになるため、バイヤーの購買力が落ちてしまう恐れがあります。
例えばバイヤー都合の返品(リターンリクエスト)には下記のような理由があります。
- 商品のサイズが違っていた
- 気が変わった
- 誤って購入した
- 思っていたものと違っていた



アカウントに低評価がついてしまう側面からも、バイヤーからリターンリクエストを申し込まれた際は、すぐに対応をすることが求められます。
リターンリクエスに対して粗雑な対応や未対応で放置状態になってしまうと、エスカレーションに進み、全額返金しなければならなくなります。さらに、最悪の場合ディフェクトになってしまう恐れがあります。
それぞれの詳細については以下の2記事にて解説しています。
リターンリクエストをバイヤーから要求された場合、内容によっては拒否することも可能になります。
eBayのフリーリターンという仕組みでは30日以内なら送料をセラー負担で返品することが可能になります。
しかし、リターンリクエストは60日以内であれば可能なため、フリーリターンを設定していたとしても、リターンリクエストされる可能性があることは念頭に入れましょう。



バイヤー側からリターンリクエストを要求された場合は、おとなしく要求に従い誠実に対応することがベターです!
リターンリクエストが送られてきたら?
もしリターンリクエストが送られてきたら、期日までに返金対応をしましょう。
なぜなら、基本的にセラーはリターンリクエストを断ることができないためです。



返金対応が遅れるとエスカレートされる可能性が高いため注意が必要。
この仕様を逆手にとってくる悪質なユーザーもeBayには存在するのため、悪質ユーザーに騙されないように知識を身につけて防衛しましょう。



悪質ユーザーについては、下記の記事で詳しく解説しています!
≫eBayで悪質バイヤーをブロックしブラックリストに登録する方法
かなり特殊ではありますが、セラーがリターンリクエストを行うこともできます。
セラーがリターンリクエストをする場合は下記の通り。
- 不良品を送ってしまった
- 出品内容と一致しない(誤配送)
- 付属品やパーツをつけ忘れた
- 偽物であることが分かった
- 破損している



基本的にセラーがリターンリクエストを行うケースはないですが、覚えておくと役に立つかもしれません。
発送する段階では商品が正常であっても、配送中に破損した場合はセラーの責任となります。
eBayでは返品リクエストを送られた場合には、基本的に断ることができません。
- セラーは商品が到着してから30日以内はリターンリクエストが可能
- 場合によっては、最長で2か月ほどリターンリクエストの申請が可能



手放してから惜しくなった等の理由で返品を求めるのは止めましょう。
【バイヤー向け】返品リクエストの方法


「商品を購入したは良いけど、気分が変わって返品したくなった」
ebayに限らず、通販サイトでポチってしまったことがあるみなさんなら共感できるのではないでしょうか。
しかし、eBayで初めて商品を購入した人からするとシステムも難解、返品までの手順も分からないという方も多いはずです。
返品のやり方が難しそうで諦めてました。。



実は、意外と返品の方法は難しくありません!
セラーに対して返品してほしい旨を伝えるだけです。
そこでここからは、バイヤー向け(購入側)がどのように返品リクエストをするのかについて4ステップで解説していきます。


商品を選択して、【Return this item】をクリックしましょう。


【Return this item】を選択すると、返品する理由を求められます。
画像のように、返品理由の選択肢が用意されているので適切なものを選択しましょう。



最後に【Request a return】をクリックでOK!
あとは、セラーからの返信を気長に待ちましょう。


続いて詳細な理由を求められます。
上記の選択肢を選ぶと、次は詳細な理由を求められます。
特にセラーに伝えたいことがない場合は、上記と同じ内容を記入しておきましょう。
あとは返品希望個数や、商品状態を伝えるための写真を添付。
「Confirm return」をクリックしたら、リターンリクエストは完了。
その後セラーからの返信を待ちます。
返品要請を送られたセラーは、バイヤーに対して様々なメッセージを送ってきます。



例えば…
- すぐに返金します
- 一部だけ返金をします
- 証拠の写真or動画を添付してください
- その理由には納得できません
他にも様々なメッセージが送られてきますが、求められた内容には応えていきましょう。
お互いの妥協点を探りながら交渉を続けていきましょう。
返送先住所を教えてもらったら、EMSなどの追跡番号がある方法で返送をしましょう。



追跡番号がないせいで、返金対応してもらえなかったケースもあります。
無事に相手のもとに商品が到着すると、返金してもらうことができます。
なお、送料はセラー側(相手)の負担になります。


商品を返送後は、eBayにて出荷後の手続きを行います。
セラーに返送した商品の情報が表示されるので確認したら、「Make as Shipped」をクリック。


実際に返送のために使用した配送会社を選択し、追跡番号も追加するとベスト。
再度「Make as Shipped」をクリックしたら完了です。
その後返送ステータスが「Item Shipped」に変わり、セラーからの返金を受け取れるようになります。
【セラー向け】返品リクエストの対応


バイヤーからリターンリクエストの要求がきたら、まず返品の理由を確認しましょう。
返品の理由により、全額返金なのか一部返金なのかなどと対応すべきことが異なります。



対応方法の手順としては、まず3日以内にリターンリクエストに対応することがマストになります。
その後、バイヤーにメッセージを送り、どのような対応を求めているか確認し、どの対応を取るか決めて行く流れとなります。
- 商品を返品してもらい返金する
- 商品の返品なしで、一部返金
- 商品の返品なしで、全額返金
それぞれ解説していきます。
バイヤーにメッセージを送る
どの対応をするにしても、バイヤーにメッセージを送ってコミニケーションを取りましょう。
基本的にリターンリクエストに慣れているバイヤー側も少ないことが多いです。できる限り返品・返金対応は丁寧に慎重に行うことを推奨します。
- 対応方法
- 返金方法
- 返送方法
どのパターンで対応をするかも添えてメッセージすることがポイントになります。
Subject: Return Request Received – Next Steps
Dear [Buyer’s Name],
Thank you for reaching out regarding your return request. I apologize for any inconvenience caused, and I’m here to assist you through the process.
Return Instructions:
- Return Method: Please pack the item securely to prevent any damage during shipping. Use the return shipping label provided by eBay or let me know if you need assistance with arranging the return shipping.
- Refund Process: Once I receive the returned item and confirm its condition, I will process your refund. This typically takes [X] business days after I receive the item. You will receive the refund directly to your original payment method.
- Return Shipping Cost: Depending on the reason for the return, return shipping costs may be covered. If the item was incorrect or defective, I will cover the return shipping cost. Otherwise, please refer to eBay’s policy for return shipping details.
If you have any questions or need further assistance, feel free to reach out. Thank you for your understanding and cooperation.
Best regards,
[Your Name]
[Your eBay Store Name, if applicable]



繰り返しますがバイヤーも返品の流れに関しては慣れていないことが多いです。齟齬が生まれて低評価につながらないよう、丁寧にを心がけましょう!
商品を返品してもらい返金する
全額返金することになりますが商品が戻ってきます。
返品の理由が破損等でないのであれば、再販することも可能です。



しかし、デメリットも大きいです。
- バイヤーが返品に慣れてないので、1から説明する必要がある。
- 商品販売で得られる見込み額と、返品にかかる送料の差を見る必要がある。
- 返品に時間がかかるので、解決までに時間がかかる。
再販することで得られる見込み額が少ないようであれば、他の選択肢の検討が必要です。
商品の返品なしで一部返金
戻ってくる予定の商品が現金化できない場合には、一部返金の打診をしてみましょう。
販売した商品の状況にもよりますが、利益が確保できる範囲内にて対応してもらうことができれば、手間もかからず損失を抑えることができます。
しかし、一部返金の場合にはバイヤーから了承を得る必要があります。一部返金のリクエストをしても、バイヤーから拒否されると全額返金のみの対応になってしまうため多用することは気をつけましょう。



必ずバイヤーと相談し、了承を得てからにしてください。
商品の返品なしで全額返金
商品の返品なしで全額返金することが1番楽な方法になります。
もちろん、商品費用(原価)と送料代は損失になりますが、リターンリクエストの解決としての手間を考えるのであれば、サクッと損切りする手も考えた方が良いでしょう。
商品の費用により損切りできるか、できないかもケースバイケースで異なります。普段から在庫管理・利益計算を把握しているのであれば、手間賃を勘案すると必要経費だと割り切ることもできます。



資金コントロールで最善な手を打ちましょう!
返品対応で確認しておくべきポイント


リターンリクエストが届いたときの対応の流れを理解していても、ケースごとに対応の方法は異なります。
返品対応に慣れるまでは、やり方を調べながら返品処理を進めていきましょう。



損をしないためにも、確認しておくべきポイントを4つお伝えします。
ガイドラインを確認
eBayはバイヤー有利なシステムのため、セラーはガイドラインに則った対応が求められます。
eBay公式サイトのeBayポリシーの[BBE:ケース(商品未着・返品)編]にリターンリクエストへの公式的な見解が掲載されています。
公式サイトにも防止策や対応方法が書いてあります。セラーとしてしっかりと目を通しておきましょう。



とにかく問題が発生したらガイドラインを参照!
返品ラベル
商品ラベルをセラー側が発行する場合には、クーリエの輸入アカウントやZipxの利用がオススメです。
特にZipxは日本郵政と提携している会社で、ラベル発行も楽に行うことができます。
バイヤーに郵便局から送ってもらうより、こちらでラベルを発行した方が返送費用を抑えることができます。



返品ラベルの発行方法については以下で詳しく解説をしています。
≫ 【返品設定】eBayリターンポリシーの設定手順とおすすめの設定を解説
ケースをクローズする依頼
バイヤーにケースをクローズしてもらうことで、リターンリクエストが完了です。
必ず返品リクエストの対応が終了してから、閉じてもらうようにしましょう。



eBayには返送詐欺をする人も多いので注意が必要です。
商品が手元に届いていないのに、ケースクローズされる場合もあります。
他にも自分が送った商品とは別の物が送られてくることも少なくありません。



トラブルに巻き込まれないような対策が重要です!
商品発送の前から動画を撮影しておくことがオススメ。
商品を納入するところ、ラベルを張る作業、追跡番号などを撮影しておきましょう。
写真だけでは加工が容易にできるということで、eBayから証拠として不十分だと却下される可能性があります。



高額な取引を行う場合ほど注意が必要です。
リターンリクエストの返金方法


返金対応には以下の2つの手順があります。
- eBay内での返金
- PayPalでの返金
返送ラベルがある場合はPayPalは使わず、eBay内にて返金処理を行います。



私は返金処理をする際は、eBay内で行なっています。
eBay内での返金手順は以下の記事にて解説しております。
≫【返金の手順】eBayで返金する/される場合の対応方法を徹底解説
またバイヤー都合での返金の場合には、商品が発送されたことを確認してから返金することが大切。
先に返金をしてしまうと、商品が返ってこないケースが良くあります。
商品が返送されると、追跡番号のステータスが【Item shipped】へと変わるので注目しておきましょう。



一方でセラー都合で返品を求める場合には、必要な送料を事前にバイヤーへ支払うこととなります。
まとめ
要点をまとめます。
- リターンリクエストは即対応
- 相手との連絡を密に取る
- ガイドラインを確認する
eBayを利用しているとリターンリクエストを求められることは増えるでしょう。
相手との連絡を密に取ることで、互いに誤解が生じないよう注意が必要です。



対応に困った際は、ガイドラインを確認していきましょう。
どうしても対応が分からず困ってしまった際には、LINEで無料相談対応を行っているので、”トラブル”とメッセージをどうぞ。
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リターンリクエストを未対応のまま放置していると、アカウントの凍結リスクもあります。
どれだけ素早く対応できるかが重要です。






